徳島新聞 女性クラブ

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お知らせ

2019年8月6日火曜日

7/7開催 山村紅葉トークショー 開催レポート

 7日に徳島市のアスティとくしまで開かれた女性向け会員制クラブ「徳島新聞女性クラブ」のトークショー。女優の山村紅葉さんが仕事や私生活、母で推理作家の美紗さんの思い出などを語った。要旨は次の通り。
 
仕事や私生活について語る山村さん
=アスティとくしま

願いは口に出せばかなう



舞台の仕事やバラエティー番組で1年の3分の2は着物を着ている。自分で作ったもののほか、母や祖母らから譲り受けたものも合わせると持っている着物は500枚くらい。桐(きり)の和だんすに保管しているが、買った時の箱に入れたままになっているものもある。
 紅葉は本名で、母が命名してくれた。幼稚園時代に「歌舞伎でいう紅葉狩りは紅葉を眺めながらお酒を飲んだり、舞を舞ったりするもので、イチゴ狩りのように取って食べるのではない」と言ったことがある。母は先生から「理屈っぽいお子さんですね」と言われたそうだ。
 「ミステリーの女王」といわれた母は家電マニアだった。次々と新製品を買い、いち早くサスペンスドラマのトリックに取り入れた。母は23年前に亡くなったが、ドラマは今でも再放送されるので健在だと勘違いしている人も多い。作品とともに母が生き続けてくれればうれしい。
 大学時代に女優として20本のドラマに出演したが、卒業後は国税庁の国税専門官になった。映画「マルサの女」で国税専門官が脚光を浴びる前のことだ。大学時代に脱税の摘発額の大きさに驚き、教育や福祉の財源を確保しなくてはいけないと思ったことが動機だった。
 ある会社の経理係のはずの女性が電卓を打てないほど爪を長く伸ばしていることに気付き、社長が経理担当者を装って愛人に金を渡していることを見破った。客のふりをしてパチンコ店を内偵した際、大勝ちして玉が箱からあふれてフロア中に散らばってしまい、大騒ぎになったこともある。国税専門官は天職だと感じていたが、結婚を機に退職した。
 これまで出演した2時間ドラマは500本。1年間で33本出演したこともある。ドラマと舞台を同時に5、6本掛け持ちしていた時期もあった。七つ掛け持ちしていた時は何が何だか分からなくなったので、6本までと決めた。
 東宝のカレンダーで3年続けてモデルとなった。このカレンダーには司葉子さん、沢口靖子さん、長澤まさみさんらトップ女優が登場してきた。50歳を過ぎ、笑いを取るために「夢は東宝のカレンダーに出ること」と言うと実現した。母は「願いは口に出せば必ずかなう」と言っていた。きょうは七夕なので、来年もカレンダーに登場できるように皆さんの前でお願いします。
 健康法は眠ること。飛行機の中や芝居の楽屋など、どこでも人目をはばからず10分か15分くらい寝る。すると元気が湧いてくる。
 人気キャラクター「ハローキティ」が好きで、ぬいぐるみだけで200体近く持っている。舞台の楽屋はドレッサー、たんす、じゅうたんなどをキティちゃんでそろえている。徳島では阿波踊りキティとスダチキティを買いたい。
 休日はプールで泳いだり、料理を作り置きしたりしている。キティちゃんを風呂に入れ、昼寝も欠かさない。 (岩村純志)



2019年6月13日木曜日

5/18(土)中尾彬・池波志乃夫妻 トークショー開催報告

 18日に徳島市のアスティとくしまで開かれた女性向け会員制クラブ「徳島新聞女性クラブ」のトークショー。俳優の中尾彬さん(76)池波志乃さん(64)夫妻が徳島の印象や夫婦円満のこつ、夫婦で取り組む終活を、軽妙な語り口で披露した。要旨は次の通り。
 
終活についてユーモアを交えて語る
中尾彬さん(左)と池波志乃さん
=徳島市のアスティとくしま
(家段良匡撮影)

コミュニケーション大切




 ―徳島の印象は。
 池波 プライベートで徳島はよく来るんです。訪れると必ず新しい発見があって楽しみ。おいしい食べ物がたくさんありますね。スダチが大好きで、竹ちくわもおいしい。藍染は夫婦でお気に入りです。
 中尾 鳴門線に乗って鳴門の旅を満喫した。乗り継ぎで立ち寄った池谷駅では2人だけで半時間以上も列車を待った。駅舎にツバメが巣を作っていて無人駅ののどかな雰囲気に癒やされた。三好市山城町の大歩危峡では雄大な渓谷美に圧倒された。澄んだ清流と飾り付けられた無数のこいのぼりの泳ぐ姿が印象に残る。食事は阿波牛がとてもおいしくて感激した。
 ―終活について。
 中尾 10年前に大病を患ったのがきっかけ。体力のあるうちに、余分な物が多いので少しずつ片付けようと思った。不動産や家財からまず処分していこうと始めた。1万枚くらいの写真は処分した。写真は自分の心の中にあればいいと思う。若い時はどうしても手を広げすぎる。特に男は収集癖がある人が多い。遺言状みたいに少しずつ書き出して整理している。処分を迷ったら1カ月置いて使わないと捨てる。ねじねじのストールも400本あったのを半分の200本に減らした。
 池波 私たちは子どもはいないし、いろいろと残して遺産整理で負担を掛けたくない。終活はまだ早いんじゃないのと言われたが、やってみたら体力がいる。昔と違って今は家を残したら負の遺産になるんです。何とかしないといけない。楽しく生きるために無駄な物を整理しています。もう一度、新婚生活のつもりで最後のやり直しです。
 ―夫婦円満のこつは。
 池波 相手のことには口を出さないのがいい。せっかく2人しかいないのにけんかするのは嫌。衝突を回避しているだけ。相手の機嫌を考えて話すタイミングを計るんです。私は細かい性格でよく悩む。一方で主人は決断力がある。いい組み合わせなんです。
 中尾 夫婦で全国を旅行している。プライベートで外食にもよく出掛ける。食事の際には会話を楽しむ。とにかくコミュニケーションが大切だ。
 ―食事などの健康法は。
 中尾 病気をしてからたばこをやめたし、野菜を食べるようになった。食生活はよくなったと思う。塩分は1日6グラム以下。それで体重は随分減らした。
 池波 健康のための食事制限は楽しみながらじゃないと続かない。たまに息抜きを作るのが大事です。運動は家事など日常生活の中で工夫してやっています。仕事を続けることがリハビリなんです。 (奥村靖之)

2019年3月11日月曜日

12/8開催 田中眞紀子講演会 開催レポート

 徳島市のアスティとくしまで開かれた女性向け会員制クラブ「徳島新聞女性クラブ」の講演会で、元外相の田中眞紀子さん(74)が「時代の曲がり角に立って」と題して話した。田中さんは今日の政治に苦言を呈し、国民はもっと声を上げるべきだと訴えた。要旨は次の通り。
 
徳島新聞女性クラブで
講演する田中眞紀子さん
=アスティとくしま

「政治に声を」訴え



(徳島出身の)後藤田正晴元官房長官は、私と父の田中角栄はそっくりだが、唯一の違いは父が雪深い越後の出身で思いやりがあるのに対し、私は苦労知らずだと言っていた。
 そんな後藤田氏だが、私を旧科学技術庁の長官に推してくれたらしい。当時の私は当選して10カ月の1年生議員だった。
 議員を辞めた今も最大の関心事は政治だ。私たちの人生を良くするのも悪くするのも、政治だと信じているからだ。
 米国のトランプ大統領、ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席を見ていると、一触即発の状態だ。3度目の世界大戦が起こらないとはいえない。しかし、外交で戦争は防ぐことができる。
 戦争の犠牲になるのは弱い立場の人だ。私は高校時代に米国へ留学した。当時の米国には徴兵制があった。しかし、廃止された後は、経済的に貧しい層が軍隊を志願している。弱い立場の人が戦場に送られ、命を落とすことがあってはならない。
 今の自民党は、安倍首相のやりたい放題といえる。外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管難民法を国会で十分に議論することなく、数の力で押し切って成立させた。
 また首相は国民の税金を使って外遊ばかりしている。自民党議員は公認されないことを恐れてモノを言わない。これでは政治家でなく「お世辞家」だ。長期政権の弊害が顕著に出ている。
 野党も離合集散を繰り返しているだけでだらしない。政権交代が起こるように、有権者がしっかりした投票行動をする必要がある。
 日本国民はもっと怒らなくてはいけない。フランスでは燃料税引き上げ案に反発した市民が大規模な抗議デモを行い、マクロン政権は方針転換せざるを得なくなった。韓国でもしばしばデモがある。しかし、日本人は怒らない。納税者なのだからもっと怒るべきだ。
 消費税の10%への引き上げが近づいている。日用品や食料品は消費税をゼロにし、高級品やぜいたく品に20%の課税をしてはどうだろうか。また、外食とテークアウトの線引きなど複雑極まりない。もっと簡単な税制にすべきだ。
 首相は改憲を急いでいる。性急に決める必要はない。この問題は「決められない政治」で良い。
 安全保障問題では、自分の安全は確保したいけれど、地元に米軍基地はいらないというエゴイスティックな考えが目につく。この難問を解決するのが政治だが、政治家は議論せず逃げている。
 米軍基地や原発を受け入れた地域では電気料金を無料にすれば良い。すると、東京や大阪の大企業や工場がこぞって地方に引っ越すだろう。大都市は地価が下落し、交通渋滞もなくなる。過疎と過密の問題が一挙に解決され、日本列島が改造できる。 (岩村純志)